THE JEANS STORY OF KINJIRO
 こだわりクロージング倶楽部はリアルマッコイズのカラーが強いためか、フライトジャケットの内容に重点が置かれており、私のことをミリタリークロージングに精通した男なのだと思っている方も多いかもしれません。
 でも、実はそうでもないんです。
 パッチのことなんて全然知らないし、A-2以外のフライトジャケットについてもほんの一部のメジャーなものについて以外は殆ど知らないんです。
 なぜなら、私はそもそもジーンズマニアであり、ジーンズスタイルにこだわる20年余の人生の中で「ジーンズ+ジャンパー」というスタイルが気に入り、ジーンズに合うジャンバーとは何か・・・という 追求の果てに到達したのがA-2フライトジャケットでした。
 そんなわけで、一頃リアルマッコイズに夢中になった過程の中で色々なタイプのジャケットを試したものの、私のライフスタイルに於いての究極のこだわりジャンパーはやはりA-2なのだという結論に至り、以降A-2の持つ魔力に魅了される日々というわけです(^^

 A-2にこだわるなら、実はジーンズよりチノパンやウールのトラウザースの方が似合うと思います。それもタイトじゃなくゆったりしたシルエットのです。
 しかし、私は仕事以外のときはジーンズしか履かないことにしています。
 だから、私のライフスタイルはまずジーンズありきなんですね。
          
 こんなにジーンズが好きな私の思いを長々と綴ってみたいと思います。
 マニアの方には随所に共感を持って頂けると思いますし、また、これからジーンズにこだわってみようという方の参考になれば幸いです



少年時代
1.ジーンズに憧れて

 私がジーンズに初めて憧れたのは小学校五年生の頃でした。
 毎日オナニーに耽る純粋な少年だったわけですが、あの頃せっせとしごきすぎて、今ではかなりすり減ってしまいました(涙)
 おっと、おれは何を言っているんだ!
 というわけで(どういうわけだ?)、当時11歳だったので、もう26年前、昭和53年頃ということになります。
 
1978年ですから、リーバイスの66モデルが普通にレギュラーで売られていた頃ですね。
 当時、我が校では
BOBSONが大ブレイクしていました。
 「♪ハーイハイハイ、ボーブソン〜ボブソ〜ン」というCMソングが今でも私の脳裏に木霊します。
 同じクラスに長身でガキ大将タイプの渡辺君という人がいて、彼が色の濃いBOBSONのジーンズとジージャン、ベストなどを自慢げに着ていました。
 それを見て、私も「いいなぁ」と思い、帰宅してお母様に「ジーパンを買って欲しい」と頼みました。
 すると優しいお母様は近くの中田洋服店という店に行き、水色のジーパンらしきものを買ってきてくれました。
 紙のフラッシャーには「のびのび」というひらがなの文字がデカデカと書いてあったものです。
 そう、あの後世にその名を残す「のびのびジーパン」だったわけです。
 「こういうんじゃなく、テレビでCMやっているような奴がいいなぁ」と不満を言ったものの、「今はそれがとても流行っているんだってさ」と押し切られる。
 そこで妥協したがために、私は町の中学校に行くようになるまで「のびのびジーパン」で小学時代を過ごしました。

 さて、中学生になりました。
 可愛いヒヨコ君のようだったおちんちんにも毛が生え揃い、少しは黒っぽく・・・そんな話はもういいですね。
 いつも通学する途中に「D.D.ファクトリー」というナウそうな店がありました。
 覗くと怪しげなお兄さんたちがタラタラしているので、動物を愛する優しい心の持ち主である私は怖くなり、決して入店はしませんでした。
 しかし、野球部だった私は野球部の先輩たちが部室で「やっぱLEEだよなぁ」等とジーンズの話で盛り上がっているのを聞き、そしてあの分厚い革にLEEの文字が焼き印されているタフそうな姿を先輩自慢の持ち物によって初めて目にして「おおっ!」惚れ込んでしまいました。
 翌日、坊主頭に学校ジャージで帰宅する途中、意を決してD.D.ファクトリーに入店しました。
 怪しげなお兄さんが「いらっしゃいませ」と声をかけてくる。
 「なんだ、君のような真面目そうな勉学一筋の少年が来るところじゃないぞ」と帰らされるのを心配していたのですが、意外にも親しみのある笑顔。なんだか嬉しくなってしまいました。「おれたち仲間じゃねーか」と歓迎されたような錯覚をしたのです。
 「LEEのジーパンをください」と言いました。お兄さんはニッと笑いました。
 
「ははーん、君はちゃんとしたジーパンを履いたことがないね、のびのびジーパン愛好家だね」と看破された気がしました。
 案の定、
「リーバイスは嫌いなの?」とお兄さんは変なことを言う。私はリーバイスというのは知らなかった。なんかリーのニセモノみたいな変なメーカーなんだろうな・・・と思った。
 私がもじもじしていると、「これなんだけどさぁ」と色の濃いジーンズを見せてくれた。
 リーに比べたら全然イケてない、薄っぺらい紙にごちゃごちゃと書き込まれているというパッチのジーンズ・・・
 「変なものを買わされる・・・(;´д`」私は悲しい気持ちになりました。
 私は子供の頃から人柄が良く、ノーと言えない日本人の典型でした。しかし、今回は一大決心をして入店したわけで、簡単に妥協するわけにはいかない。
 「えー、ボクはリーが欲しいんです」
 毅然と言いました。
 「うん。
でもね、一番カッコイイジーパンはリーバイスなんだよね、ほら、ちょっと見て」お兄さんは私の抵抗をものともせず、そのリーバイスとやらのジーンズを広げて見せました。
 特徴的であるボタンフライの部分、赤ミミ、アーキュエイドステッチ、銅のリベット・・・今では誰でも知っているようなディティールですが、それらの講釈を受けながら、私は目からウロコが落ちました。
 501についてのマニアックな講釈を結果的に1時間以上も聴かされ、私は俄にジーンズ通になったのでした。
 しかし、その日は501は買わなかったのです。
 何故なら、
「突如としてウンチがしたくなったとき、ボタンフライだと不安だ」と思ったからです。
 勿論、ボタンフライを愛用している方ならご存知の通り、実は簡単に外れるものなのですが、当時はそんなことを知る由もない。
 それで、結局何故かブーツカットの517を買いました。ウエスタンブルーという超薄い色の。
 当時は生デニムというのは殆ど売っておらず、あってもワンウォッシュかけたものというのが普通でした。
 カタログでも生デニムというのは501しか無かったはずです。
 D.D.ファクトリーのナウい袋に丈詰めして貰った517とノベルティーの革製ペン立て、カタログを入れて貰って私は帰宅しました。
 代金は確か6900円だったと記憶しています。

 帰宅し、ジーンズを履いてゴキゲンでした。
 新しジーンズの匂いを嗅いでウットリしたり、ブーツカットというからにはブーツも欲しいなぁなどと思ったり、ジージャンも欲しいなとか、色々夢が膨らみます。当時の私にとってのブーツとはウエスタンブーツだけでしたけどね。
 ちなみに、ノベルティーの革製ペン立ては今でも実家の学習机に置いてあります。
 その517は脇割りでタロン42ジッパー、ポケットが黒カンヌキというディテールでした。タテ落ちは当然のいい感じの生地でしたね。

 翌日学校に行き、新たに出会ったリーバイスについて、同級生達に講釈しました。
 
「リーなんて大したことはない、ジーンズはやっぱリーバイスだって」という調子です。
 アビレックスとアルファ、中田商店オリジナルを愛用していた私がマッコイに出会った翌日から「やっぱマッコイだ」とあっさり宗旨替えしたのと同じ。
 幾つになっても私の基本は変わらないようです。
 
 その後、私の心にずっと残っていたのはボタンフライの501でした。
 真のマニアとしては、やはり501は不可欠ではないのか・・・と。
 そして517を買ってから半年後、私はお母様に「老後の面倒はしっかり見るから」と確約し、説得の末、お金を貰ってD.D.ファクトリーに行きました。
 
「あ、やっばりきたね」お兄さんはニッと笑いました。
 いずれは絶対に501が欲しくなる筈・・・彼はそこまで読んでいて、敢えて517をセレクトした私を止めなかったのでした。
 私はワンウォッシュの501を買い、以来、年に一度ペースで501を買うようになりました。
 505とか「リーバイスのジッパーフライバージョン」と呼ばれていた今は無き20505も買ったものです。

 その501は赤ミミ、現在ではいわゆる「レッドライン」というカテゴリーで呼ばれているモデルです。
 一応、今のレギュラーよりはタテ落ちしたように思います。
 しかし、当時は一度履いたら洗うというのが当然だと思っていたので、すぐに薄いブルーになってしまったものでした。
 特徴的だったのは、赤タブの「Levis」の文字が刺繍ではなく、ペンキみたいなもので印刷されていたことです。



 18歳、高校生の頃のキンちゃん。童貞。
 ガリガリに見えるが当時の胸囲は115センチ、体重は80kgであった。
 太平山登山の山頂にて。
 ジーンズはリーバイス505の32インチ。
 当時はベルトしないこだわりがあったけど、ラグビーの合宿で絞られて痩せてぶかぶかになったので安全ピンでウエストをつめていたのが確認できる。
 シューズは復刻された当時に買ったワンスターに、付き合っていた女子高生に貰った紐を通している。
 バンダナを巻いていることについては、昔はそれがナウかったのだということで勘弁して欲しい(-_-;)

 2.501の大事件

 501をずっと愛用していて、ある年にとてもショックなことがありました。
 高校を卒業して進学のために東京に行くという3月、丁度今から15年前になりますが、東京で履くために新しい501を買いにD.D.ファクトリーに行きました。
 例のお兄さんとは今や昵懇になっており、「よく買ってくれるお得意さん」という扱いをして貰えるようになっていました。
 
「そうかぁ、東京ね。いいなぁ。オレも東京にいたんだけどさぁ」お兄さんは懐かしそうに東京物語を2時間くらい語ってくれました。
 彼は地方都市によくいるような、
「東京で夢破れたり男」というわけでした。今の私のように(涙)
 で、501の30インチを試着すると、なんと! 
赤ミミじゃなくなっていたのです。
 一部のサイズでは赤ミミも残っていたのですが、殆どはもう脇割りになっていました。
 そのモデルはパッチの印字とポケットが黒カンヌキで内股のステッチがシングルという以外は今と同じレギュラーなのでした。
 とてもショックだったものです。
 「もう501じゃなくてもいいかな・・・」仄かにそんなことを思ったりもしました。
 そのとき、502というのを勧められました。
 「昔の501のジッパーモデルを復刻したものなんだけどさ」とお兄さん。
 赤ミミでタロンのジッパー、赤タブが
「キャピタルEと言ってね。昔は大文字だったんだよ」とのこと。
 物凄く惹かれましたね。
 でも、日本製のくせに9800円もしやがってと腹が立ち、購入は見合わせました。
 木山君というやんちゃな友人は私よりマニアだったので「これはいい!」と買っていました。

 
とまあ、以上が少年時代のジーンズ物語でした。
 こんな話は、皆さんも大同小異あると思います。
 本物のアメリカの匂いがするジーンズとの出会いが、その人なりの感性などにより、一過性のものでしかなかったか生涯に渡るものになったかの差が出ます。
 
 何度もBBSで言ってきましたが、
「ジーンズに出会った当時の自分が、今の自分を見たら絶対カッコイイと唸らせる自信がある」と、私は胸を張っていえます。

 今となってはバカ丸出しで200本くらいジーンズを持っているけど、少年時代に一着一着を必死になって買い求め、そして大切に履きこんだ気持ちは決して忘れたくないものです。


ジーンズの心得
 心得なんて言うと偉そうで恐縮ですが、私なりに会得したジーンズとの付き合い方をご紹介致します。
 あくまでも一人の愛好家の意見として参考になさって頂ければと思います。
 一番大切なのは「あなたらしさ」なのですから。


■新品を洗う

 ビンテージ・レプリカジーンズを買うならやっぱり未洗いの糊の付いたバリバリのものですね。
 最近は「試着して即裾上げできる」という利便性により、洗いをかけたものを販売するショップが増えてきたのですが、私はどうもだめですね。
 こだわり野郎にとってジーンズを買って洗うというのは一つの儀式みたいなもので、それを誰かにやって貰うなんて許し難いことなのです。それに、ジーンズとは履くものではあるけれど、新品のときのフラッシャーなどのついた完璧な状態で持ち帰ってしばらく眺めるというのも楽しみの一つなわけです。
 それを理解してくれないとね。
 
 そんなわけで、ショップに望むことは、
 1各サイズの.ウォッシュサンプルを用意する。
 2.あるいはウォッシュをかけたものとかけてない完全新品と両方を各サイズ用意する。

 ということです。
 試着して自分のサイズがわかっても、これだとまた洗ったものをショップに持ってこなきゃならないじゃないか! という不満も出るかもしれませんが、そんないとまを惜しむ人にこだわりジーンズは相応しくないと思います。

 さてさて、未洗いのジーンズを洗うのは何も難しいことじゃないです。
 でも、平均2万円くらいはするものですので、失敗はしたくありませんよね。
 私の洗い方は、

1.きちんとフロントのボタンをはめた状態でジーンズを裏返し、お湯を張った浴槽に数時間浸けておく。

 ※フロントボタンを嵌めて・・・というのは、外して洗うと稀に左右の縮率が違ってボタンとボタンホールがずれてしまうことがあるのを防ぐのと、フロントボタンフライ独特のアタリを期待してのことです。
 裏返すというのは、洗いによる無用の色落ちやキズを極力回避するのと、たまに縫製の雑なモノにあたってしまうことがあるので、その縫製具合をチェックするためです。
 裏返すというのは、これはレプリカジーンズに限ってのことで、逆にビンテージではやってはいけません。これをやると経年で劣化した縫製がボロボロになってしまうことがあるからです。


 これだけでけっこう染料が落ちますので、湯船の素材によってはインディゴ色が染みてしまう場合もあります。ご注意ください。
 昔は熱湯に浸けておいたりしたものですが、熱湯だと生地がテロテロになって、まあ古着っぽくはなるんだけど私はザラザラしたのが好きなので、最近はお風呂程度の熱さにしています。
 熱湯も乾燥機もギュッと縮まるという点ではいいのですが、生地は勿論、レザーパッチやリベットなどのパーツにもダメージを与えます。素人臭い方法です。
 早くボロボロにしてユーズドテイストを我が物にしたいというならいいかもしれませんが、私のように「大切にじっくりと自分らしさを刻みたい」という方はご注意ください。

2.洗濯機で20分くらい洗う。洗剤は蛍光増白剤の入っていないもの(無蛍光などと表示されています)を使うのが鉄則です。
 ただ、無蛍光の液体洗剤の中には、「柔軟仕上げ」の効果がある場合もあるので注意しましょう。履き心地は良くなるのですが、ビンテージ好きが好む「ザラザラした感じ」が失われてしまいます。まあ、このあたりも好みで変わってきますが。
 一番の敵は蛍光増白剤です。これはせっかくのインディゴを妙にくすんだ感じにさせてしまうので極力避けましょう。

 昔は「純石鹸」で洗ってました。100円均一なんかでも売っているような石鹸成分97%以上の石鹸です。それを削って使いました。
 でも、これは中々お湯に溶けないし一々削るのも大変だしで、色々探し、現在は無蛍光で柔軟仕上げ剤も入ってないという洗剤を使っています。
 ある程度の規模のスーパーなんかで1リットル500円くらいで売ってますよ。
 私のお勧めは
サラヤ株式会社というところで出しているarauという液体洗剤です。
 ジーンズの色落ちには関係ないんだけど、長年使用するとアレルギーや遺伝子異常、発癌などの恐れのある「合成界面活性剤、リン塩酸、エデト酸塩」等をはじめとする有害合成化学物質を一切含まないという点で秀逸だと思うからです。
 この洗剤は札幌なら主なスーパーで買えるんだけど、全国的にあるのは「西松屋」というベビー用品専門大型店舗で400円くらいで売ってるそうです。
 ただ、洗浄力はイマイチなので、汚れの酷い場合は手洗いした方がいいです。

 あとは普通にすすぎと脱水をして、風通しの良いところに干します。
 私は天日干しが好きです。
 天気のいい日に直射日光でバリバリに乾燥させるのです。
 ただ、日光による褪色(そんなに気にするほどでもないんだけど(≧▽≦)を避けるため、裏返したまま干してます。そのとき、セルビッジが捩れたり折れたりしてないかチェックもします。

3.乾いたら購入店に持っていって裾上げしてもらいます。
 一回の洗いでは完全に縮まないことが多いので、1センチくらいは長めにするというのもアリな方法なんですが、縮率というのは本当にバラツキが凄く、同じデニムでも全く同じということはないので、これが正解とは限りません。
 一度の洗いで裾上げして数ヶ月履き込んで、また洗ったらくるぶし丈になった、横も縮んでヒゲやアタリがズレてしまったなど、悲しい結末は本当に多いです。

 さりとて乾燥機を使うのは素人臭い。
 というわけで、私はなんと三回洗います。
 連続で三回洗ってもあまり意味はないように思うので、
 
洗う→天日干し→洗う→天日干し→洗う→天日干し→裾上げして履き込む
 という方法をとっています。
 めんどくさいんだけど(^^; この方法にしてから失敗したことはないです

 裾仕上げは、言うまでもなくチェーンステッチで仕上げて貰ってください。
 あまりこだわってないショップではシングルステッチにされてしまうので、シングルステッチだとあのカッコイイ裾の捩れが出ませんのでご注意。


 どうしても近隣のショップでチェーンステッチの対応ができないという場合、ネット上で対応してくれるショップを探して頼むという方法もあるのですが、それにしても送料もかかるしでコストが凄いので、「それもちょっとなあ・・・」という方もいるかもしれません。
 その場合はシングルステッチでもある程度いい捩れになる方法があります。
 1.マチ幅を小さくする。
 例えチェーンステッチでも、裾のマチ幅が1センチ以上あると決して斜めの捩れはしてくれず、タテのヘボい捩れになります。
 逆に、マチ幅を5ミリ程度にすると、シングルステッチでもある程度斜めに捩れてくれます。
 チェーンステッチには敵いませんが、洗いこむことで許容できる程度にはなってくれると思いますよ。
 絶対とはいいませんが(^^;
 2.更に、マチの折り返しを三度してもらうという方法があります。
 普通はジーンズの裾は二度折ってから縫うわけですが、更にもう一度折って貰うというわけです。
 これはショップの店員さんの腕もしくはミシンの性能によってはできない場合もあるけど(^^;
 以上の二点をクリアーすれば、シングルステッチでもなんとかなるかもしれません(≧▽≦)カモカモ


■履く〜色落ちのポイント

 ジーンズの履き方なんて、それは他人がとやかく言うことではないです。
 ただ、あなたらしく履く。ひたすら一着を履き続ける。
 いつしかあなたのライフスタイルが反映し、色落ちとして現れてきます。
 一口に色落ちといっても、色々ポイントがあります。
 カッコイイのはやはりシワがくっきりと出て、それを中心にタテ落ちが展開するというメリハリのある色落ちなわけです。
 他の部分は深いインディゴ色が残っているという。

 
1.アタリ。
 私の場合は、まず右のヒップポケットにサイフを入れます。
 このアタリが「自分で新品から履き込んだんだよ」という証ともいうべきもので、古くからのジーンズ野郎なら大体がこだわっていることです。
 「尻ポケットのサイフのアタリがイヤだ」という人がたまに居ますが、まあそれも好き好きなんですが、ライフスタイルを自然に反映させてこそジーンズなのになぁ・・・
 あと、もう一点はお約束のウォッチポケット。ここには言うまでもなくジッポーですね。
 これは喫煙用にはジッポーを使うというこだわりのライフスタイルが反映されるわけです。
 あとはセルビッジのアタリ。セルビッジが必ずしもジーンズと違う縮率のためかゴワゴワになり、それが不均一な感じのアタリで出るのがカッコイイですね。
 まっすぐの線になるとちょっとワザとらしくてイケてません。
 このセルビッジのアタリ、中々レプリカではいい感じにならないですね。
 リーバイスなら501レギュラーでもけっこういい感じになるんだけどね(^^;
 この点をもうちょっと研究してくれないかなと思います。
 私か知る限りで、セルビッジのアタリが最もリアルで秀逸なのはフルカウントですね。

 
2.シワのポイント。
 日本ではヒゲ、アメリカではタイガーストライプと呼ばれているもので、股間のボタンフライあたりに放射状に広がる(≧|≦)←こんな皺と、股間から太股の方にナマズのヒゲのように対角線状に太い一本二本が伸びていくものです。
 それと私がこだわりたい のは膝の裏。
 よくアメリカで発見される古着なんかでは蜘蛛の巣のようにカッコイイ皺のあとがクッキリ出ていますよね。あれは本当にカッコイイ。

 皺をカッコヨク出すウラワザとしては、「濡れたまま履く」というのがあります。
 下手したら風邪をひくので、暑い日に。
 ソウエンの店長なんかはよくこうやってます。
 濡れたまま履いて、皺が出たところを手で擦ったりしています。
 私はこういう加工的行為はキライなのですが、彼の履き込みジーンズは実にカッコイイので、こだわらない人はやってみてもいいかもしれません。
 また、乾いてきても、店長は皺のポイント部分に霧吹きでまた濡らして補強しています。(以上2001.3月〜6.11まで記載に2004.12.13加筆)

 
3.メンテナンス
 カッコヨク色落ちさせるためには洗わない・・・これが鉄則なのは事実です。
 私は清潔でありたいと思っているので、一度履いたら洗いたくなります。
 事実、ちゃんとしたジーンズを履くようになった25年前より最近までは一度履いたら洗っていました。
 その結果どうなったか。
 清潔で素敵な奴だと女の子にはモテモテで楽しい人生を謳歌できましたが、ジーンズの色落ちについてはイマイチでした。
 履き込まないで洗うと全体的にまんべんなく色落ちしてしまうので、全然カッコヨクならないのです。
 タテ落ちはします。
 ビンテージのレプリカを意識したジーンズなら、洗えば洗うほどにタテ落ちします。
 しかし、「メリハリ」がないわけ。
 一頃「タテオチ」という言葉が大変もてはやされました。
 しかし、タテオチは洗うだけて自然と出てくる現象なので、そんなに気にしなくても良い。
 大切なのはメリハリ。
 皺を中心にした皺落ちといいましょうか。
 それを出すためにはやはり洗わないで履き込むことがポイントです。
 いえいえ、ずうっとそうしろということじゃないんです。
 前述項目の「新品を洗う」のところの通り、最初に糊落としに洗ってからは我慢して履き続ける・・・といったところです。
 どのくらい履き込めばいいのか・・・これにはなんとも言えません。
 上記1.2.に記載の通りのポイントがそろそろいい色落ちをしてきたな・・・と思ったら洗っていいと思います。
 あ、でも洗剤は1.で言った通り、無蛍光にものにしましょうね。
 それでそこそこ満足のいける感じになっていたら、あとは普通に洗っていいと思います。
 それでも無蛍光の洗剤で洗うことは引き続き守ってください。
 水洗いでもいいんですが、人体から排出された脂分が綿糸を弱体化させ、バツバツと糸切れを起こす場合があるので、履き込んだ場合は洗剤を入れることをお勧めします。

 尚、根性履き込み中のジーンズは、なるべく外出するときは履かない方がいいです。
 特に夏なんかは凄いことになったりするので、自宅等他人に迷惑をかけない場所でせっせと履き込むことをおすすめします。
 また、そういう不潔なジーンズで調理したりするのもやめましょう(^^)
 カッコイイ色落ちになるまではかなりの労力と時間を要します。
 しかし、この努力を乗り越えた暁にはきっとあなたのお宝アイテムになることでしょう。
 私は常時5本を中心に履き込みしており、特に色落ちさせたい一本を自宅で履き込みしています。
 外出するときには清潔な履き込み処理をほぼ完成させたものを履いています。

 
(2001.7.9〜2004.12.13)

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